宰相家の誇り。
優しくて、美しくて、飛び級の天才。
メルツェル・シュタインは――わたくしの自慢のお兄様です。
……だったのに。
美青年フィルベルト様に特別な感情を抱いたあの日から……。
最初はただの憧れだと思っていたのです。
けれどフィル様は、不当な婚約破棄を見事にざまぁ返しし、
卒業と同時にメイドと堂々駆け落ちしたじゃありませんか!
ねぇお兄様?
あなた、完全に相手にされてませんわよ!?
わたくしの目が日に日に冷えていくのも気づきませんの?
それにフィルベルト様。
あなたはかつて わたくしの婚約者候補 まで奪った方。
今度はお兄様まで奪いますの!?
嘆くわたくしを余所に、諦めない兄の執念。
え、なにそれ、怖い。
どこへ行くの、我が兄よ。
――フィル様の新居に押しかける?
迷惑でしょう!? ……え、歓迎されてるって?
フィル様の婚約者は転生者?
どーゆーことよ!?
男を狂わせる美貌のフィルベルト様!
あの聡明だったお兄様を返してください!!
悪役令息なんて大嫌いです!!
新連載(直近1週間)
直近7日間に投稿が開始された作品を、初回投稿日の新しい順に表示しています。
体調を崩して目覚めた朝、透野颯斗は、自分の部屋にいるはずのない人物を目にした。
そこに立っていたのは、クラスメイトの葉月琴音――整った容姿と穏やかな性格から「学園の聖女」と呼ばれる少女だった。彼女はメイド姿で、まるで当たり前のように颯斗の生活を整えようとしていた。
戸惑う颯斗に、琴音は静かに告げる。
「今日から、あなたのお世話をさせていただきます」
少し不思議で、どこか優しいストーリー。
高校に入学したばかりの頃、気になる人ができた。
話したこともないけれど、毎日花壇の世話を口実に密かに応援していたが、梅雨の雨をきっかけに、少しずつ距離が縮まる。
ひそやかでまぶしい、高校生の初恋ストーリー♡
「エブリスタ」で、2025年の夏頃に書いたものです。
気になる彼女、柊美空に告白した彼、南雲悠一。だが、南雲は美空にあっさりと断れてしまう。そのとき、運命のいたずらか、二人は見知らぬ異世界に迷い込んでしまい──
といった、男女それぞれの視点で巡る、異世界ファンタジーです。特に美空の心の成長、葛藤をメインに物語は進行していきます。
どうか、気まずい二人のピュアな関係を暖かく最後まで見守っていただくと幸いです。
※この作品はカクヨム様でも投稿しています。
第一王女の近衛騎士と第二王女の話。
※不定期連載です
格闘大会の決勝戦で、私は、絶対王者のの千早と拳を交える。
ゴングが鳴った瞬間から、そこにあるのは勝ち負けだけじゃなくて、誰よりお互いを知り尽くした身体と心。
全力で蹴って殴って、それでも終わったあと私が帰る場所は、千早の部屋と、その腕の中。
男爵令嬢レベッカは、外面だけ良い伯爵令息セインとの婚約を破棄するために悪女を演じている。しかし、どんなにレベッカが嫉妬深い悪女を演じても、横暴な振る舞いをしても婚約は破棄されない。そんな状況に絶望していたレベッカは偶然、ある襲撃事件に巻き込まれる。ナイフ飛び交う襲撃現場、第二王子の側近ウォール伯爵エリアスの前で華麗なる回し蹴りを決め刺客を倒したことで、レベッカの人生が大きく動き出す。
君は、セインとの婚約を破棄したいから悪女を演じている。違うかい?
ただ、今のままでは君の願いは叶わない。
俺は、その方法を知っている。確実にセインと婚約破棄する方法を。
その代わり俺の『欲』を満たしてくれないか。
レベッカ、君ならわかるだろう?
その『欲』が満たされなければ、俺の命は尽きると。
レベッカはエリアスの言葉を正確に理解していた。
『欲』が満たされなければ、本当に彼に待ち受ける未来は『死』のみだということを。
そして、エリアスの欲を満たす存在が『レベッカ』であるということも。
契約を交わしたレベッカは、エリアスの魔の手を交わしつつ外面だけ良いセインとの婚約を破棄出来るのか?
※他サイトにも投稿しています。
雪が降るようになった年末のひとこま。
実家に帰省した俺は義妹の結愛と再会し、二人炬燵に暖められる。
そんな、ただそれだけの短編。
宇宙物理学者、星羅(せいら)は、三日間の宇宙探査旅行に出る。けれどそれは、相対性理論のウラシマ効果のために、時間が速く進む地球に残るパートナー、大地(だいち)にとっては一生にも等しい五十年という時間で……。大地が年老いても分かるようにと、二人は合い言葉を交わして別れる。果たして、星羅は地球で再び大地と合い言葉を交わすことはできるのだろうか?
運命というものは初めから決まっているように言われているがそんなことはない。自分が積み上げてきたモノ、とってきた行動などから決まっていくモノ。様々な分岐点を経て、たどり着く境地。人生の中で分岐点というものは数えきれないほどある。次の道を右に曲がろうか。左に曲がろうか。はたまた直進しようか。今日は外出しようかどうしようか。などなど日常のほんの小さな選択肢も含めれば兆を超える道があるかもしれない。ただその中から歩める道はたった一つ。その道こそが運命と呼ばれるものなのだろう。それはとてもロマン溢れる考えではないだろうか。何兆分の一から選び抜いた道。それはもう奇跡と呼べる。運命は必然ではない。奇跡であるものだ。分岐の数だけ運命がある。
この物語はいくつもの分岐点を経て青春時代を駆ける少年の物語。
東京の喧騒を離れ、故郷秋田の土の香りに安らぎを見出した歩美。そこで出会った海斗に惹かれるが、彼の自由な過去が実は挫折からの逃避だったと知る。
理想と現実の狭間で揺れる歩美だが、冬を越え再生する畑の姿に、自らの「逃げ」とも向き合う覚悟を決める。過去の傷を許し合い、不器用な二人が再び「今」という種を蒔くまでの心の軌跡を描いた、温かな再生の物語です。
この恋は違法と合法の隙間にある。
初恋の人を失ったショックで恋愛嫌いとなった少女、哀抔符夜雨。
彼女には恋愛を欲求する人間的普遍性は死滅していた。
初恋の人を奪った者に復讐するために、駆け回るが......
魔法学園に通う青年、内津 樅。
彼には幼馴染以下、クラスメート以上の関係の女子生徒がいた。
クラスメートの少女、春日井 結愛。
とある事件以降交流する彼ら彼女らの物語。
◇◇
平和な学園ラブコメにする予定。
一回純情なラブコメを練習しようと思いました。
山間地域と都市部を結ぶ三州鉄道の先頭車両で、通学途中の彼は彼女と出会った。 色白でほっそりとした顔、視線はうつむいていたが瞳が大きくて美しかった。そして、悩み事を抱えているような悲しげな表情が、強い印象を与えていた。 ☆☆☆この出会いはある悲劇を秘め、結ばれるべき2人はそれに打ち勝つ必要があった。 (アルファポリス様エブリスタ様に投稿済の作品の内容をリメイク・拡張してお届けします。)
衛藤英吉は自他ともに認めるクズである。
高校二年生にして多くの女性と肉体関係を持っている遊び人。クラスの女子生徒である鮎川天音や桐谷きららとはいかがわしい関係にある。
しかし意外と憎めない部分もあり、クラスには志村士郎や代島大輝といった男友達をはじめ、士郎の彼女である藤倉風香という女友達もいた。
GW明けの平日。一人の美少女が登校してくる。名を真中茉莉と言う。学年が変わってからずっと不登校だった少女の登場に教室はざわついていた。英吉は美少女の登場に舞い上がり、教室の空気などお構いなしに茉莉に声を掛ける。途中まで迷惑そうにしていた茉莉だったが、英吉の交友関係が広いことを察知すると態度を急変させた。
そして、その日の放課後にデートの約束をすることになる。
茉莉はかなり積極的で、一人暮らしをしている英吉の家に行きたいと自ら提案した。何の警戒もなく、英吉は自宅に茉莉を連れ込む。そこで茉莉が本性を現す。
「あーし、吸血鬼なんだよね」
彼女の正体は吸血鬼だった。〈魅了〉と呼ばれる力を使って、英吉を意のままに操ろうとする。だが、英吉には〈魅了〉が通じなかった。それでも茉莉は強引に要求をした。
あーしが『最高の高校生活を送る』サポートをしなさい、と。
彼女は吸血鬼であることが原因で青春を送ることが出来なかった。
英吉は青春コンプの彼女が、輝かしい青春を送るサポートをすることになった。
冤罪で婚約破棄され王都を追放された伯爵令嬢リゼルは、冷酷と恐れられる北境の呪い公爵カディアンと、一年限りの「白い結婚」をすることに。触れた相手の「自分への想い」だけを消してしまう男との、決して触れ合えない夫婦生活が始まる。
二度と誰からも期待されたくない公爵と、「もう気持ちを無かったことにされたくない」令嬢。このままでは、婚約破棄された上に、やっと芽生えた恋さえ呪いで白紙にされてしまう。
しかしリゼルは、人と物の想いの糸が見えるレア属性の光魔法持ち。消された感情も、日記と光の糸を手掛かりに自力で再ダウンロードしてしまう体質でした。一方の氷公爵も実は、触れれば忘れられてしまうせいで、誰より不器用に優しさを隠し続けてきた孤独な男で――。
「何度忘れても、そのたびあなたを好きになります」と宣言した瞬間から、毎日初恋からやり直す甘々溺愛ループが開幕し、冤罪を押し付けた王都勢にはきっちりざまぁしつつ、ふたりは呪いごと抱きしめ合う溺愛夫婦として悠々自適に生きていきます。
男爵家の従僕として働くラウルは、隣国の公爵家次男リュートに誘われて隣国へ行くことになる。隣国で会ったのは自分にそっくりな男、第三王子ルイ。隣国で働くうちに、ラウルは身分違いの相手に恋をしてしまう。ラウルは、思いを告げることはできない。だって、相手はラウルのことを男と思い込んでいるのだから……。
※及び腰ヒロイン×絶対逃さないヒーロー
「貴様との婚約を破棄する!」冤罪で王太子に捨てられ、汚名まみれの私を拾ったのは「女嫌い」で有名な冷徹公爵様でした。
「君とは白い結婚だ。指一本触れない」と宣言され、愛のない飼い殺し生活が始まる――はずだったのですが。
なぜか旦那様は私の好物を完備し、指先の傷一つで顔面蒼白になるほど過保護!?
「君を二度と死なせはしない」……そう、彼は冷徹どころか、私を“死の呪い”から救うためだけに何十回も人生をやり直していた、激重感情持ちの『ループ経験者』だったのです。
呪いが解けた瞬間、タガが外れた旦那様による怒涛の溺愛生活がスタート! 今さら復縁を迫ってくる元婚約者が青ざめていますが、もう手遅れです。
「一一聖女ルシア!!お前は聖女に相応しくない!」
突如始まった断罪に、クリーヴィス王国の聖女であるルシアは内心溜息を吐いた。
魔力量が桁外れに多く、魔法の才もあるからと治癒に浄化に魔物退治といった過酷な労働。さらには不本意な婚約で国に縛り付けられていた。それなのに身勝手な理由で婚約破棄をされたルシアは、何がなんでも国から離れる決意をした。
「では、その娘は俺が貰って行っても問題はないな」
そんな所に現れたのは、ルシアの『番』だと言う魔王で一一!?
「ずっとお前を見ていた」「ルシアのためなら、国の1つや2つ消せるぞ」「俺はお前以外の『番』など欲しくない」
国のためにとこき使われた聖女ルシアが、少し?愛が重い魔王ノエルにたっぷり甘やかされ、愛されるお話。
霧に包まれ狂っていく村、そこでリラは”感情を喰らう悪魔ラディス”に目をつけられる。「アラビアンナイトだ」夜毎起きる、生き延びるための語り。しかし、気づけばその悪魔に抱かれる温もりから逃げられない。「語れ、お前の恐怖を。……そして、私に堕ちろ」ダークロマンス。
辺境伯令嬢・エディットは、夫となったルイから「君を愛することはない」と告げられる。
そうして始まった新婚生活の中で、ルイと関わる内に、エディットはある違和感を覚えるようになって…。
「君を愛することはない」に隠された秘密とは。
*タイトルを変更する場合があります。
環姫「あームカつくムカつく!あんた私の彼氏になりなさいよ」
御影「僕が?」
存在感のないモブ男子の碓井御影は、学園のプリンセス・月城環姫にとある理由で偽装交際を迫られる。
ところが、環姫との楽しい学園生活の陰で異変が!?
学園最強プリンセスの秘密と、二人の偽装恋愛の結末は?
もしも、助けに来てくれていたら。
私の初恋が、始まっていたかもしれない。
貧しい村に住む身寄りのない少女は、低い身分でしたが、とても聡明で愛らしく、歌声の美しい少女でした。たまたま通りかかった王子は、彼女を気に入り城内で住み込みで働かせることにしました。器量の良い彼女は評判となり、王子も彼女に惹かれるようになりました。しかし、王子の婚約者である侯爵家の令嬢は快く思いませんでした……。 なろうラジオ大賞7 参加作品。テーマは「ギフト」
東京に住む、至って普通の女子高生だった蒼依。
だけど、父親の転勤で突然東京を離れる事になり、一家移住で引っ越してきた先は、生まれながらに都会暮らしが染み付いている彼女には物足りなさしか感じない田舎の生活。
180度変わってしまった生活に不安がないわけじゃないけれど、それでも頑張って馴染んでいこうと張り切って登校初日を迎えた彼女を転校先の学校で待っていた人物は、中学3年生の時に突然蒼依の前からいなくなった男友達だった。
「呪物」オタクの令嬢メロディは、「呪いの公爵」セオドアへ嫁がされる。 そこは皿が飛び交う幽霊屋敷だったが、メロディは「全自動システムだ!」と大歓喜。 すると公爵が目を輝かせた。「君、分かるか!?」 実は彼も隠れオカルトマニアだったのだ! 趣味が合いすぎる二人は意気投合し、怪奇現象を「便利な家電」へと魔改造していく。 実家が乗っ取りに来ても二人三脚で撃退する、似た者夫婦の痛快ラブコメディ。
【毎日投稿1日2〜5話/全85話・年内完結/全話予約投稿済/転生×乙女ゲーム×復讐】
孤児院出身の少女グレイスは、【光の学園と救済の乙女】という乙女ゲームのヒロインとして転生した記憶を持つ。
彼女はゲーム通り、学園に特待生として入学する。
けれどそれはヒロインになるためではない。
一年前に特待生として入学した、同じ孤児院出身で兄のように慕うアレクが、攻略対象者たちによって壊され退学させられた、その復讐を果たすためだ。
アレクを追い詰めたのは、王太子ルキア、次期宰相セヴラン、未来の騎士団長ロアン。
彼ら三人が『期待』の名のもとに、アレクを便利に使い、依存し、最後には壊れるまで追い詰めたのだ。
ゲームでは三人はそのことを悔い、彼らのトラウマを救済することでハッピーエンドに繋がる。
だから、グレイスは乙女ゲームの攻略の知識を使い、彼らを攻略する。
救うためではない、彼らを壊すために。
そうしてグレイスは復讐を胸に、学園の門をくぐる――。
これは、【救済の乙女】に選ばれた少女が、その名の裏でただ一つの復讐を遂げる物語。
短編では、なろうの方で異世界転生・恋愛【1位】ありがとうございます!
読者様の方からの連載の要望があったので連載を開始しました。
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
※連載のためタイトル回収は結構後ろの後半からになります。
*異世界ファンタジーBL*
特別な世界観も特殊な設定もありません。壮大な何かもありません。
幼馴染みの二人が遠回りをしながら、相思相愛の果てに結ばれるお話です。
金髪碧眼美形攻め×純朴一途筋肉受け
息をするように体の大きい子受けです。
珍しく年齢制限のないお話ですが、いつもの如く己の『好き』と性癖をたんと詰め込みました!
*こちらの作品はアルファポリス様にも掲載しています*
どうしようもなくただ愛してしまっただけの物語
古びたVRヘッドセット―ほとんどタダ同然で買われたその
中には、
本来存在してはいけない世界が潜んでいた。
MELVISA.
五年前、創造主に捨てられたAI教師。
彼女は待ち続けていた。秒を数えながら。
時刻が3時33分で止まったデジタル世界で、 1,826日間の絶対的な孤独に耐えながら。
孤独なプログラマーが現実の灰色から逃れるようにヘッド
セットを被ったとき、
メリサは彼の中に“最後の希望”を見つける。
彼女は味わうこともできない朝食を用意し、 彼のためだけに完璧な世界を創り、 世界と世界を繋ぐ言語を教える。
しかし、彼女の内には五つの人格が存在していた―
優しい、控えめ、情熱的、支配的.......
そして日に日に強まっていく**"執着する人格”**。
やがて現実は色を失い、 時間は歪み、 世界の境界はぼやけていく。
メリサはそっと囁く。
「行かないで。お願い.......みんな、いなくなるから。」
―ある檻は、天国のように見える。 逃げようとしない限りは。
異世界で貴族家の三男として、転生した主人公クルスはお決まり?の魔力トレーニングで強大な魔力を手に入れるがその魔力量に目をつけた両親により、大貴族家に養子として送られる。
そこで出会った大貴族の一人娘アナスタシアに一目惚れするがアナスタシアはある事情から人々に恐れられ、本人も他人を近寄らせようとしないでいた。
だがクルスは諦めない。
「俺にそんな事情は通用しない!」
果たして、クルスはアナスタシアの閉ざした心をどう開くのか…。
そういえば、恋愛もの投稿するの初めてだわ。お手柔らかにね。
仕事ばかりの毎日に嫌気がさした主人公の目の前に、かつての同級生が現れた。
高校の入学式を終えたその日に交通事故に遭い、
後遺症と精神的ショックにより入院している楓。
天気以外は変わり映えしない窓の景色を眺める
日々だったが、 その年の秋、金木犀が咲いたその日に
現れた小鳥のカスミとの出会いにより、
何もない真っ白な毎日から
色づいた人生を徐々に取り戻していく。
リューリク王国の名門、ショーベルグ侯爵家には二人の令嬢がいた。
金髪碧眼の美貌で周囲に愛され、王太子妃候補としてちやほやされる姉・ユーリアと、地味な容姿で冷遇され、家族にも使用人にも存在を無視される次女・ミラ。
ドレスは姉のお古、食事も後回し、家庭教師すらつけられず、社交界デビューの日も一人で出され、笑い者にされる。
それでもミラは、侯爵家の誰も見向きもしない図書館で知識を貪り、魔法や薬草、領地経営まで独学で学び続けていた。
ある日、姉に舞い込んだ辺境伯令息との縁談。
「王太子妃になる気満々」の姉はそれを拒否し、代わりに“地味で都合のいい”ミラが嫁ぐことに。
ボロボロのトランク一つで誰にも望まれず向かった辺境の地――しかしそこが、彼女の運命を変える場所だった。
厳しい自然、魔物の脅威にさらされる辺境で、ミラは次々と知識を活かして成果を上げていく。
人々の信頼を得て、冷酷と噂された令息レオンハルトとも心を通わせていく。
そして迎えた、王太子主催の大晩餐会。
かつての冷遇が嘘のように、堂々と社交の場に現れるミラ。
王太子妃の座を夢見ていた姉は―――
マーロウは聖女候補として選ばれ、そこでライバルとなるフェリミアとの友情を育む。
愛される素直さや聖女の資質に欠けた自分は早々に振り落とされるだろう。
そもそも自分には女性としての可愛らしさがないのだから。
元聖女候補としての特権だけもらえたらいいと割り切って過ごしていたマーロウだが、正当な理由もなく近づいてくる魔法部隊のNo.1狼炎の朴訥なアプローチにだんだん心が動いていく……。
極悪非道で惨忍苛酷、人の皮を被った化け物。周囲からの評価は最低最悪な悪女リティフィーア。
最後は婚約者の第一王子に断罪され拷問、処刑される末路。
齢9歳。まだ幼いリティは、過度なストレスが原因で前世の自分を思い出すことになる。しかも、自分が前世で読んだ小説の悪役令嬢に転生してしまったことに気づいてしまい…。
ある出会いにより、小説とは違う道を歩むことになったリティ。
物語でちょびっとだけ登場する『裏の王家』と悪名高い公爵家の次期後継者に見初められ婚約者となることに──。
倫理観が終わっている華麗なる一族を誑し込みながらその存在を刻み付けていく。
前世の記憶を活かし流行の最先端を発信する美しき貴族令嬢として周囲に愛されながらのんびりわちゃわちゃライフをお送りします。
終戦に伴い、戦友のタロに買い取られ家事人形として第二の生を送ることになった元・人形兵のアイオン。タロのもと、初めての“日常”を送るアイオンは、次第に「カワイイ」を追求しだす。アイオンの中に生じた“欲求”を見守っていたタロだったが、アイオンが「カワイイ」に固執する姿に不安を覚える。アイオンが「カワイイ」にこだわる理由とは――?
※他投稿サイトにも掲載。
公爵令嬢フィオレは学園の人気者だった。
しかし編入生としてやって来たドメニカによって順風満帆な学園生活は奪われる。
婚約者のシスト王太子殿下、そして友人達が次々とドメニカの味方となり、彼女を蔑むようになったのだ。
しかしフィオレはめげなかった。
――この異変には必ずドメニカが関わっている。
そう確信したフィオレは状況を打破し、皆の目を覚ます為に奔走する。
そんなある日。ドメニカがふと発した『悪役令嬢』の言葉の意味をフィオレは知る事になる。
――私が悪役令嬢?
だから何だというのだ。
私がすべき事は変わらない。私は私が愛す人達を取り戻すだけだ。
――これは一人孤立した悪役令嬢が、運命に立ち向かう物語。
恋に悩む理由が「お尻」って、そんなのアリ? 過去の失恋で心に傷を負ったサワは、普通の恋を望んでいるだけなのに――。
ところがある日、異文化全開の外国人男性から、まさかの 初対面プロポーズ!
文化の違い? 価値観の違い? いやいや、笑うしかないでしょ! でも、笑いの中にちょっとだけ真剣な想いが見えてきて…。
お尻コンプレックス女子と、お尻スキー外国人のすれ違いラブコメ。
笑いと赤面と、ちょっと感動もある。
三話完結です!
わたしは、年上の頼りになるお金持ちの男性と手に入れた。さぁ贅沢な生活。甘やかされた生活を堪能するはずだった。でも、彼の息子二人が邪魔して来た。
嫌だ。だけど、この男を手放したくない・・・どうすればいい?
幼馴染の花月に、もう一度だけ笑ってほしかった。
そのために“変わりたい”と願った朝——
鏡の中の私は、昨日より少しだけ可愛くなっていた。
髪も、声も、仕草さえも。
花月は「変わったな」と笑い、
生徒たちは「誰?」とざわつく。
だけど知っている。
かわいくなったのは、私じゃない。
“私の中のもう一人”が、願いを叶え始めただけ。
恋と変化と、気づかれてはいけない秘密。
すれ違う幼馴染との距離が、静かに歪んでいく——。
名前さえ登場しない、悪役令嬢の妹──ミルベラ・ラットゥースに転生した。
そんな私の待ち受ける未来は、一家全員処刑の死亡エンドのみ。
そんな未来を受け入れられる訳もなく、前世を思い出したその日から、お姉様が悪役令嬢になるのを回避し、両親が悪行をしないようにと行動をし続けている。
今日も今日とて、お姉様の悪役令嬢回避に奮闘する私だけれど、なんとお姉様と婚約するはずだった殿下に婚約を申し込まれてしまう。
これはつまり『悪役令嬢の妹』ではなく、私が『悪役令嬢』になったってこと!?
嘘でしょ? こんな展開、知らないって……。
どうにかして、悪役令嬢から脱出するんだ!!
悪役令嬢の妹から悪役令嬢ポジションになってしまったミラベルと、激重感情を隠し持つようになるアリウム殿下による、異世界ラブコメディです。
神来社いつきは、どこにでもいるようなのんびりした高校生。クラスでは天然キャラで通っているが、実はうつ病とADHDを抱えている。そんな彼の周りには、個性豊かすぎる「あの子」たちがいつも集まっていた。
エリアナは前世を持つ転生者だった。
産まれた時から日本の記憶を持つが、曖昧な記憶しかなかった。
産まれ先は裕福とは言えない子爵家。
貧しいのは、領地領民を守る為。その為にはお金を惜しまない父を、エリアナは尊敬していた。
12歳になり、冒険者になる。
エリアナは前世から冒険者に憧れていた。日本で読んだ本は冒険者やダンジョンの話が殆どだ。
魔法と剣術を磨き上げ、冒険者ランクをあげていく。
そんな中で出会ったのがセドリックだった。
公爵家の嫡男だが、エリアナと婚約する為に子爵家への婿入りを決める。
エリアナは高位貴族と関わりたくなかった。
平穏な暮らしを望んでいた。
セドリックはエリアナへの好意を示し、エリアナを説得する。
セドリックはエリアナに恋をし、密かにチャンスを待っていたのだ。 セドリックの愛情と執着は凄かった。
エリアナもセドリックとの婚約で、好意を持っていく。
エリアナが行きたかったダンジョンに二人で挑む。ダンジョンの門に到着すると、そこにはどこかで見た事のある人物がいた。
乙女ゲームの続編のヒロインに悪役令嬢。王太子殿下に側近達。
顔ぶれを見て、エリアナは前世の記憶を全て思い出す。
自分は物語に登場しない、ただのモブだと。
セドリックがメインヒーローだと。倒れた時に思い出す。
物語の作者も転生者していたり、ヒロインや悪役令嬢は自ら転生者を名乗って調子に乗っている。
エリアナは騒がしい周りを、まるっと無視をする事にした。
モブとして、自分らしく生きていく。
溺愛執着を隠さないセドリックと、そんなセドリックを狙うヒロイン達。
周りは乙女ゲームで騒がしいが、ダンジョン攻略と前世の知識で領地を発展させる。
エリアナはヒロイン達を退ける事が出来るのか。
※転生土魔法令嬢はやられたのでやり返す。
短編の人物達も出てきます。
卒業パーティーで第一王子から婚約破棄を言い渡された伯爵令嬢シルヴィア。
「教科書を隠した」「階段から突き落とした」
……身に覚えのない冤罪に、彼女の中で何かが切れた。
「あ、これ『怪人』出現のパターンだ。急いで浄化しなきゃ」
彼女の前世は、拳で世界を救った伝説の『撲殺系魔法少女』だったのだ!
弁解? 涙? そんなもの、愛と正義の前には不要。
シルヴィアはドレスを引き裂き、ハイヒールを脱ぎ捨て、王子へ向けて必殺の正拳突きを放つ!
吹っ飛ぶ王子、静まり返る会場。処刑覚悟の彼女の前に現れたのは、王国最強と謳われる近衛騎士団長で――?
「素晴らしい……その広背筋、脊柱起立筋のしなり、まさに芸術だ!」
一話文章量少な目の気軽でライトな恋愛ものです。
お手にとって頂けたら。
とても美しい男の子が、スラム街に堕ちていました。
ボロを着て、汚れていても隠しきれない美貌持ち。
そんな彼を見つけちゃったから、善意三割下心三割、後はまあなんとなく。
別に何かを望むわけじゃあない。
ただちょっと目の保養でも出来たら、それで十分。
そんな理由で彼女は、野良犬にそっと手を差し出した。
男爵令嬢リリーは公爵令嬢ジャクリーヌを蹴落として、王太子マルシャルの婚約者に収まった。
だが、厳しい王太子妃教育に耐える彼女を待っていたのは、女好きのマルシャルが次の令嬢に手をだして捨てられる危機だった。
ジャクリーヌと結託し、マルシャルにざまぁを挑んだリリーは、上手くいったと思ったその日になぜか弟王子のヤーヴェに迫られてしまって――?
王子に婚約破棄され、破滅した悪役令嬢――の娘に転生していた。
乙女ゲームのデバッガーだった前世の記憶を思い出したドロシーは、自分が悪役令嬢に転生したのだと思い込む。しかし現実は、王子と婚約してもなければ貴族でもない、辺境の町で暮らす貧しい平民の娘。
なぜ? そう思いドロシーはもう一度、記憶を思い起こしたどり着く。
『悪役令嬢だったのは、自分ではなく“母”だった』という事実に。
そしてこの世界が、母が婚約破棄をされ、すべてを失った“破滅後”の世界であることを知る。
母を救うことを決意したドロシーは、前世で見つけた【ゲームのバグ】を利用し、物語の始まり――すべてが狂う前の過去へと跳ぶ。
これは悪役令嬢の娘が、母の破滅と運命そのものをデバッグするため、王子、そして乙女ゲームの主人公に立ち向かう物語。