あらすじ
大唐・天宝元年。 帝国は華やかな繁栄の絶頂に見える一方、その根は静かに腐敗し始めていた。若き監察御史・沈文琛(しん ぶんしん)は、長安の倉庫「昭明倉」で起きた小さな失踪と盗難事件の調査を命じられ、そこで太平公主の残党組織と思われる黒札を発見する。御史台、大理寺、尚書省、六部、宦官、外戚が複雑に絡む官僚社会の中で、彼は初任務からすでに“生死の線”を踏むことになる。 やがて調査は、河西・安西四鎮の軍糧横領、南詔反乱を招いた地方官の圧政、西域に広がる巨大な汚職網へと繋がっていく。長安に戻れば、権臣・李林甫の死後に台頭した外戚楊国忠と宦官勢力が朝廷を支配し、琵琶奴事件に象徴される恐怖政治が広がっていた。沈文琛はその渦中で左遷されるが、范陽で密かに兵を蓄える安禄山の謀反計画を掴む。しかし彼の密奏は握り潰され、陰謀は止まらない。 755年、ついに安史の乱が勃発。潼関失守、玄宗の西逃、馬嵬坡の悲劇――帝国は大きく揺らぐ。沈文琛は後退軍の監察、将軍の腐敗暴露、史思明の二重反乱、回鶻援軍との交渉など、乱世の最前線で奔走する。ようやく長安は奪還されるが、今度は吐蕃軍が侵攻し、都を一時占領。宮廷内部の裏切りが露わになる。 その後の大歴年間、藩鎮三十六が割拠し、宦官が神策軍を掌握、皇帝ですら傀儡と化す。沈文琛は御史中丞として全国の腐敗と対峙し、河北・河東・淮南の割拠藩鎮を巡察するが、それは“死を覚悟する仕事”だった。建中年間には財政崩壊と民乱が頻発し、王仙芝の反乱が時代の終焉を告げる。 混迷の四十年。 国家を蝕む腐敗、終わらぬ陰謀、権力闘争の果てに、沈文琛はただ一つの信念を抱き続ける。 ——「史は欺けても、民の苦しみは欺けない。」 これは、一人の御史が帝国の盛衰を見届けた記録である。
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