あらすじ
法衣貴族の家に生まれた伯爵令嬢ヴェリタスは、「声だけ綺麗」と評される地味な少女。婚約者もおらず将来に悩んでいた彼女のもとに、ある日「盲目の第二王子の教育係」という仕事が舞い込む。
第二王子コルパラムは、事故によって視力の大半を失い、心を閉ざしていた。だが、前世で特別支援教育に携わっていた記憶を持つヴェリタスは、読み聞かせや音・触覚を活かした支援で、彼に“見えない世界の歩き方”を教えていく。やがてコルパラムは少しずつ自信を取り戻し、彼女に心を開いていく。しかしその裏では、兄である第一王子ローレンの陰謀があった。コルパラムの失明は偶然ではなく、王位継承争いの中で仕組まれたものだったのだ。
「声だけ綺麗」と言われた少女は、その声と心で一人の王子を救い、共に歩む未来を手に入れる――再生と恋が紡ぐ、優しく力強い異世界恋愛物語。