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牙が欠けてしまったために、血を吸うことができなくなった吸血鬼のヒース。彼は夜の街で、血の代わりに真っ赤な「イチゴジャム」をたっぷり塗ったパンを、寂しさを抱えた人々に配って歩いています。 ある夜、ヒースは公園で、学校に行けず居場所を失った少女アンナと出会います。ヒースの不器用な優しさと、甘酸っぱいジャムパンの味に触れたアンナは、少しずつ心を溶かしていきます。 「完璧じゃなくても、誰かを温めることはできる」――。 孤独な二人が、夜明け前のひとときに「自分だけのきらきら」を見つける、切なくて温かい真夜中の童話です。