あらすじ
「私は現実主義者だ。夢も魔法も、ましてや恋だの愛だの信じない」
七年間、ただ働いて寝るだけの生活を続けてきた現実主義の社会人、多田琉生。
残業帰りの豪雨の中、事故に遭った主人公が次に目を開けた場所は――冷たい石畳と鉄格子の牢獄、そして空に浮かぶ二つの異様な月だった。
そこは文化も常識も異なる、見知らぬ異世界。
頼れるものは自分の判断力と、社会人として培った……はずの、異常に鋭い生存本能だけ。
美男美女しかいないこの世界は、本当に"正常"なのか?
なぜ自分はここに呼ばれたのか?
「平凡で枯れきった日常」を愛していたはずの琉生は、その身一つで世界の歪みに巻き込まれていく。
だが、主人公には周囲の誰もが知らない秘密があった。
その「現実」は、単なる事務作業ではなく、血と硝煙の中にあったことを。
正体を隠し、騎士団の一員として振る舞いながら、自らの足で未来を選び取ろうとする。
「……悪いが、私の心臓を獲るには、いささか力不足では?」
これは、自称現実主義者が太極拳その他を駆使し、無自覚に周りの運命(と理性)を狂わせていく、サバイバル?・ロマンスファンタジー。
(旧バージョン↓)
わりかし、私は現実的な性格をしている。だから、大抵の事は現実に沿って物事を考える。じゃあ大幅に現実からかけ離れた出来事に出合った時、私はどう行動するのか?答えは簡単「わからない」だ。なにせ、そんなこと起こるはずがないからね、現実的に。だから答えは出ないし、出す必要もない。と、思っておりましたとも昨日までは。そんな自称現実主義者の異世界トリップ。はじまりはじまり~