あらすじ
夏のとある日、安宅史郎は見知らぬ女子高校生に声を掛けられる。
「一緒に胎内廻りに行きませんか?」
不審に思いながらも、流されるままに承諾してしまった史郎。
二人は車を走らせて、隣県にある恵山寺へと向かった。そこで本堂の地下を歩く胎内廻りを体験し、帰路についた――のだが。
翌日から、二人の身に異変が現れた。毎晩のように見る奇妙な明晰夢。突如見えるようになった幽霊の存在。
恵山寺の住職は笑う。
「初めは誰でも不安なものです。でも、ご安心ください。あなた方は選ばれた。祝福を授けられた。受け入れてください。それがあなた方の救われる道なのですから」
一つ目で神。二つ目で人。三つ目で妖。
それは、神になる呪い。
※本作はフィクションであり、実在するいかなる人物、地名、団体、宗教、その他あらゆるものとは関係がありません。
※本作は2024年に執筆した作品に若干の修正を加えたものです。TALESにも掲載しています。