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昼休み、嗣人(つぐと)が、週に二度通うおにぎり屋『まんまる』。 最初の理由は、おにぎりの美味しさだった。 けれどいつしか、その店の空気も、差し出される店主の雪野さんの笑顔も、少しずつ気にかかるようになっていた。 特別ではないやりとり。 特別ではない距離。 ただ、そこにある温度が、知らないうちに心に触れていく。 気づいた時には、もう遅い。 だけど、その遅さすら愛おしい。