あらすじ
すべてがベタベタと形を失う「湿気の霧」に覆われた、お菓子の世界。未熟な修復師の少女カロンは、世界を元通りに直すため、亡き祖父が遺した『伝説のレシピ』を完成させる旅に出ます。
隣にいるのは、口は悪いけれど、いつも身を挺して自分を守ってくれる使い魔の少年ソル。旅の過酷さが増すほどに、ソルの灯す火は熱く、そしてその姿はどこか儚く透き通っていくように見えました。
「ソルがいなきゃ、私……」
レシピの空白を埋めるために必要な、最後の一つ。旅の終わりにカロンが辿り着いた、レシピに隠された「一番大切なもの」とは何だったのか。
失いたくない存在を抱えながら、少女が世界のために焼き上げる、琥珀色の約束の物語。