あらすじ
残業帰り、浅葱ユノはコートの裾が裂けていることに気づき、駅裏の路地で見慣れない看板「こびとの仕立屋:アルカディア店」に迷い込む。そこは小さなこびと達が営む仕立て屋で、店長ピコは「裂けてんのは裾だけじゃねぇ」と言い、ユノの“鎧の服”を“呼吸の服”へ仕立て直すことを提案する。だが店は営業許可の更新未提出で閉店危機。書類と段取りに慣れたユノが管理人ルネと手続きを整え、最後の条件は仕立ての完了だった。最終工程には「手放す言葉」が必要で、ユノは「私がやらなきゃ」を手放し上司へも短く境界線を引く返信を送る。糸が結べて仕立ては完成。息の通るコートをまとい、ユノは明日を少し軽くして店を出る。