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夜になると、 なぜか、集まってくる話がある。 本当は怖いはずの妖怪たちが、 人に気を遣い、手を出しすぎて、 ときどき少しだけ、空回りする。 そんな、やさしい怪談ばかりを集めた百物語。 座敷童子や豆腐小僧、ぬらりひょんに雪女。 名前を聞けば身構えてしまう存在たちは、 この世界では少しだけ間が悪く、 少しだけ、お節介だ。 一話完結。 退治はしない。 大きな事件も起きない。 読んだあとに残るのは、 怖さではなく、 気持ちがゆるむような、 小さな安心感。 眠る前に、そっと開いてほしい。 夜に集まる、やさしい話。