あらすじ
魔力の有無が人生の全てを決める世界。
公爵令嬢アリスは、魔力を持たない『無能』の烙印を押され、婚約者である王子から婚約破棄と国外追放を言い渡されてしまう。
彼女が持つのは、ただ「植物を育てる」だけの地味な力。
誰にも評価されず、輝かしい才能を持つ妹の陰で虐げられてきたアリスは、人生の全てを失い絶望の淵に立たされる。
そんな彼女の前に現れたのは、『戦鬼』と恐れられる無骨な辺境伯だけだった。
「その力は、偽物たちの輝きとは違う。本物の価値を持っている」
なぜか彼女の真価を見抜いていた彼に連れられ、追放された先は不毛の地。
しかし、そこから物語は大きく動き出す。
アリスの手によって、死んだ大地が緑の楽園へと生まれ変わっていく一方で、彼女を捨てた王国には静かな破滅の足音が忍び寄っていた……。
これは、一人の令嬢が偽りの価値から解放され、不器用で真っ直ぐな愛を知り、自らの手で本当の幸せを咲かせるまでの、再生と逆転の物語。