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猫カフェでのお見合い。初対面の彼女の第一声は「ミックスこそ至高」だった。 藤原香澄、二十歳。箱入りのお嬢様で、猫好きなのに犬派だと言い張る、不思議な生き物。 大月雅、二十八歳。次期社長候補にして、密かに香澄を「推し」と認定した男。 断れない見合いのはずが、気がつけば婚約して、結婚して、妻を観察する日記を書いていた。 溺愛しているつもりの夫と、全部お見通しの妻。 どちらが観察されているのか、最初からわかっていたのかもしれない。 猫と家族に見守られた、ちょっとおかしくて愛おしい夫婦の記録。
黒ヤギがごま油を舐めただけ。 ――そう思って笑っていたのは、最後まで人間だけだった。