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舞踏会に、花が多すぎた。 天井まで積まれた花が降り注ぐ中、侍女の私はひたすら通路を確保して床を拭いていた。 誰かが何かを宣言した気がする。拍手と泣き声が聞こえた気がする。大事なことが起きた気がする。 ——花しか見えなかった。 見えなかったなら、たぶん見なくてよかったのだ。