あらすじ
ミリカールア・キャル・カシラートは悪役令嬢と言われていた。
その原因は、令嬢の一人を川に突き落としたかららしい。とんでもない誤解である。
悪役令嬢と言われる前日までミリカールアにはアルジュ・キャル・シアールシーという令息と楽しそうに話していた。
だがアルジュも反逆罪という冤罪で死刑。
時は流れ、卒業パーティーの舞踏会。ミリカールアは婚約者である王太子に婚約破棄された。取り敢えず、国が決めたと言っても過言ではない婚約を破棄するなんて馬鹿である。
ミリカールアは、牢屋の中で王太子から渡された毒を自ら飲んだ。
目が覚めると、そこはベッドの上だった。
どうやらやり直したらしい。
だからミリカールアは決めた。
この家から出よう。いわゆる、家出だ。
こんな婚約者探しにしか情のない家など、こっちからお断りだ。
真夜中に家出すると、シアールシー公爵家の馬車が通った。
だからミリカールアは決めた。シアールシー公爵家で過ごそうと。
「貴女には、身分を隠して学園に特別生徒として入学してもらいたい」
アルジュから、そう誘われるやら、何やらだ。
身分を隠して、というのはミリカールアが家出中だからだろう。
だが、かつて自分が勝手に嫉妬していた友人や、ミリカールアを探そうと動いている両親とまた出会うや何やらだが、ミリカールアの学園生活が始まる———。