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領都グラスティで、こっそり副業として占いをしているブランシュ。 実は彼女は男爵令嬢で、伯爵家の侍女見習いが本業だ。 田舎から出てきて半年、今では街の人々に愛される占い師になった。 ある朝、生活に困った鍛冶師ゲイルが無茶な相談を持ち込んできた。 「どこの賭場で勝てるか占ってくれ」 当然そんなものは断る――はずだった。 だが彼には幼い子どもが三人もいる。 このままでは家族が飢えてしまう。 そこでブランシュは、とんでもない行動に出る。 領都一番の鍛冶屋に乗り込み、親方にこう言った。 「鍛冶師をひとり雇ってください」 代わりに求められたのは、親方自身の悩みを占うこと。 親方は鍛冶の材料が届かず、仕事が止まって困っていた。 タダでは占わない主義だが、お腹を空かせた子どもたちのために、ブランシュは引き受ける。 だが、占いだけでは問題が解決しそうにない。 そこでブランシュは、自分の特別な力を使うのだった。
暗い地下研究所の底で、鉄の棺が開かれた。 中から現れたのは、右腕を青く光る機械に変えられた男だった。 一方、風魔力を持った狩人タクトは、流浪の旅の果て、王都近郊の町リリアックへと辿り着く。 そこでかつての悪友ジクードと再会した彼は、高報酬につられて自警団として町に根付くことになった。 その町でタクトを待っていたのは、一癖も二癖もある人物たち。 〈完全平和主義者の修道女〉ステラ 〈普段何をして生計を立ているのかよくわからないおっさん〉ロン 〈堅物エリート若造軍人〉クローゼ バラバラだった彼らの人生が交錯する時、町に吹き始めた風は、やがて世界への「希望」へと変わっていく。 SF×ファンタジーで贈る、再生と冒険の物語。