ページ:1(2件表示) / タグ一覧へ
今日も声高に婚約破棄の声が響く。 誰かが心を踏みにじり、そうして誰かが泣いている。 ――契約執行人の私には、もう見慣れた光景だ。 世界のルールに従い、契約魔術を司る役人――それが私。 婚約破棄を宣言した貴族の息子と、涙を堪える令嬢。 だが契約とは、決められた物を渡し合わなければならない。 感情を差し出せなかった者は、契約不履行となる。 等しく罰を受ける理由は、誰にも他言が許されない。 婚約破棄をするならば、覚悟を持たなければいけない。 世界は――そういうルールで、成り立っている。
死に場所を求めて辿り着いた場所は、私がもう一度 生きる場所だった──。 元弁護士である一人の女性が命を絶つために雪国の港町へ辿り着く。 その消えかけた命を救ったのは、都会を離れこの町で ひっそりと生きることを選んだ無愛想な医師だった。 過去の傷を抱え、背負い続けてきた二人がやがて新たな日常で互いの中に"救い"を見つけていく。 再生と恋が静かに紡がれる、人間ドラマ。