あらすじ
川の神・芥河の〝精霊〟として生まれたタマキは、人々に不幸をもたらす悪霊を退治している。初めこそ、自分を生んだだけの芥河に従うことに抵抗していたが、先輩のクラト・シラツユと行動をともにする中で意識が変わっていく。
ある日、現世で出会った老人の願いを叶えるため、タマキ、クラト、シラツユは祭りを催すことになる。慣れない仕事に消耗しきったシラツユは不思議な〝遣い〟カタノに助けられる。シラツユはカタノに恩義を感じるも、カタノは芥河と因縁があるらしい……?
芥河には何やら秘密があるとシラツユ、タマキは勘づくが、年長のクラトは元から真相を知っていた。二人が知りたがっても、教えられないという。
祭りの後も三人は、冠や杜若、水無瀬といった神々やその遣い、精霊たちと交流を続ける。他の神々と芥河の違いを知るたびに、芥河の振る舞いに疑問を強めてしまうが、タマキは芥河を嫌いになれない。
伊勢物語をモチーフにした恋と信仰に揺れる和風ロマン
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