あらすじ
【アイドル × アイドルオタクの大学生 × ホスト】
男性アイドルグループ『Q:UAR7Z (クォーツ)』のオタクである、男子大学生の「高槻湊(たかつき みなと)」は、推しである「芹澤聖(せりざわ ひじり)」の活動を支えることにすべての情熱を注いでいた。
しかし、その熱量はあくまで「アイドルとしての彼」へのもので、私生活やパーソナルな部分には興味がない。距離感を守ったまま推しを応援する──それが自分の理想であり、心地よいスタイルだった。
最近、湊はSNSを通じて知り合った同性ファンの友人「黒瀬蓮(くろせ れん)」と一緒に推し活をするようになった。蓮は夜の世界で働くホストで、華やかな外見とは裏腹に、意外なほど気さくで情に厚い。二人の関係は「推し活友だち」として緩やかに深まり始めていた。
だが、湊が知らないところで、推しである聖は密かに「湊のSNSアカウント」を覗き、ファンの一人としてではなく「個人として」湊に興味を抱き始めており──。
推しとしての彼。
ファンとしての自分。
そして、同じ目線で隣に寄り添う友人。
三つの距離感が交差し、少しずつ、静かに、そして確実に物語が動き始める。