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異能犯罪の現場には、必ず残滓が残る。 灰のようなそれを喰うことで、犯行の瞬間だけを垣間見る男がいる。 特殊捜査室の古株、喰島鈍。 太った体に眠そうな目、やる気があるのかないのかもわからない男だ。 「異能犯罪は絶対に許さない」と誓って配属された新人捜査官・紅村律には、理解できなかった。 なぜこの男は、もっと正義のために動かないのか。 連続放火事件を追ううちに、律は気づいていく。 この男が喰ってきた残滓の数だけ、飲み込んできた何かがあることを。 「……とまあ、昔話さ」