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霊と魔が交錯するアノンノア天則の世界。 その一角、《聖アージェンティウム共和国》では、静寂こそ絶対の善とされ、 “音” を奏でることすら罪だった。 若き職人・槻沢奏真は、魂の相棒《シラベ》と共に、禁じられた “音” を紡いでしまう。 “音” を封じられた社会からの逃亡。 数多の都市を渡り歩く中で、彼は見た。 《数字》で空気を測る街。 《取引》で心を換算する世界。 そして、鼓動するように息づく都市――《アノンノア》。 そこでは、人は『志』を秩序として生きる。 階級も沈黙の掟もなく、 一人ひとりの “奏でたい音” が重なり響き合う社会。 彼の一音が世界の《律》を揺らし、 抑圧と静謐を越えた、新たな調和の序章を告げる。 ――これは、『志』という音を見つけた亡命者が、 絶望の闇に光を灯し、星々の未来を紡ぐ物語。
借金に追われ、生存率ゼロの禁域「深淵」に足を踏み入れた青年アルヴァン。 そこで出会ったのは、魔女と――彼女の飼い竜だった。 竜に真っ二つにされ、死を覚悟した瞬間、魔女の手術によって命を繋ぎ止められる。 ただし、繋がれた体には「ある仕掛け」が施されていて――。 「あなたの体、ただ繋いだわけじゃないの」 「……え?」 「付け外しができるようになってるわ。下半身の、よ」 300年を生きる魔女オリーゼと、下半身が換装可能になった元借金持ちの青年。 魔法・霊法・実法が織りなす独自の自然法則『アノンノア天則』が支配する世界で、ちょっと変わった師弟の研究生活が今、始まる。