あらすじ
忍びの一族に生まれながら、一族の長である祖父の命により不本意にも生業を棄てた高校生、赤目忍。忍びとしての矜持と一般社会との価値観の間に生まれた葛藤を隠し、姉と二人、都会の喧騒に紛れる日々を送る。屈託のない好意を隠さずに向ける永見椿に忍は心を乱され、同時に彼女の元恋人、間宮透との静かな確執は頭を悩ます種となった。
そんな平穏は、突如として絡んできた淡緑の不良グループにより終わりを告げる。
際限のない理不尽な暴力に、決着を決意する忍。降りかかる火の粉を払い、ついにアジトへと乗り込むのだが、遭遇したのは鎌刃で淡緑たちを殺戮する怪物、赤鬼であった。忍も異形な怪物に襲われるも、辛うじて撃退し、主である獏と不干渉の約定を結ぶ。
平穏を取り戻したかに見えたが、それもつかの間。忍の周囲に次々と脅威が迫る。忍を監視し、その顔に現れた不吉な異相を指摘する達人級の四人組。街中での電撃による誘拐未遂。さらに事件を追う刑事・松平からは、危険ドラッグ「GB」を巡る容疑者として執拗な尋問を受ける。
気付けば、忍を取り巻く世界そのものが敵意を剥き出しにしていた。