あらすじ
【悪意と絶望の渦動でこそ、お前は輝き続ける。】
愛と勇気に育まれた少年、エイル・ノルデンは幸せな日々を過ごしていた。
ある日、十一歳の誕生日を迎えた彼は、ちょっぴり早い大人の仲間入りとして特別な剣を授かり、父親と共に狩りに出かける。しかし、その帰りに、エイルは謎の大きな穴に落下し、大怪我を負ってしまった。
なんとか治療をすることで事なきを得たが、背伸びしたがりの少年は無謀な冒険心で大穴の中を探索する。
そこで出会った魔の者と呼ばれる恐ろしい存在に、少年は暴虐の限りを尽くされてしまった。
心が壊れたエイルは、自身に眠る強大な力、「魔王の力」を発現し、魔の者に逆襲をする。
一方、エイルの親友、ヴェルダン・スタールは彼の救難を受けて、わずかな手がかりを頼りに、少年の行方を追っていた。たどり着いた先でエイルと出会ったヴェルダンは、正気を失った彼の狂乱を止めるべく、決死の行動に出る。
ヴェルダンの助力で正気を取り戻したエイルは、友との再会を喜ぶが、あろうことか、正気を失うほど酷い目にあったにもかかわらず、自分が一人前の立派な大人だと信じて疑わない少年は、さらなる大穴の探索を続けようとする。
そんなエイルを見捨てずに、ヴェルダンは彼と命運を共にすると心に誓った。
そして、ふたりが大穴の果てで見たものとは――。
少年よ、理不尽に抗い続けろ。