あらすじ
民俗学研究に熱中する大学生4人組、タケル、リョウ、アヤ、マキは、地図にない閉鎖集落『霧ノ森』へと入っていく。彼らの目的は、この村に古くから残る恐るべき豊穣儀礼――「性なる夜」の真実を記録することだった。
湿った霧に閉ざされた村は、彼らを歓待しつつも、最初から部外者を「生贄」として選定していた。リョウは無謀な好奇心から村の逆鱗に触れ、仲間たちは次々と悍ましい因習の歯車に組み込まれていく。
タケルは、村の存続のために徹底的に肉体を搾り取られ、血を流すほどの狂乱の儀式に身を投じさせられる。一方、恋人アヤもまた、「新しい土壌」として村の呪縛に囚われていく。
凄惨な一夜の果て、タケルとアヤは、お互いの存在を確かめ合うように激しく愛し合い、仲間の犠牲の上に、血まみれになりながらも村からの脱出を果たす。
しかし、安堵も束の間、数ヶ月後、アヤの妊娠が判明する。それは、彼らの愛の証か、あるいは、村が仕掛けた最も恐ろしい「呪いの継承」なのか。
二人が逃げ延びた先は、終わりではなく、都市という広大な世界に呪いを蒔き散らす、永遠に続く恐怖の始まりだった。