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青空色のガムを口に放り込んで、君が来るのを待っていた。
口腔という洞窟で、一粒のガムは自問する。「わたしは、代用品なのだろうか」と。 噛み砕かれ、味を失い、最後には紙に包まれ捨てられる。主人の思考の空白を埋めるだけの消耗品として身を削りながらも、ガムは幸福を考える。 消費され、忘れ去られる運命にあるすべての存在に捧げる短編。