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カフェからキャンプへ——ふたりの物語が動き出す。 内向的で自分に自信が持てないメイと、明るいけれど今の自分に迷いを抱える詩音。 ふたりの出会いは、やがて仲間を巻き込みながらカフェからキャンプという新しい世界へと広がっていく。 そこで見つけるのは——仲間、そして自分自身。 日常と自然のなかで揺れる心を描く、青春×カフェ×キャンプの物語。
「勝負は、負けたときの方が得るものが多い」ーーご存知でしたか? 勝てなかったあの日、悔しさで呼吸すらうまくできなかった。 でもあの胸の痛みが、今の私をつくってくれた。 「努力は報われるーーその言葉は絶対だ……自分より努力をしている人間に勝とうだなんて、虫が良すぎると思わないか。逆ならたまったものじゃない」 そんな彼女の目は、今にも雫がこぼれ落ちそうなほどに赤くなっていた。 きっとあのとき、自分よりも相手が努力をしていから、私は負けた。 だから私は、もう一度立ち上がり、弓を引く。 高校一年、進藤弓。弓道初心者。 最初はただ、逃げたくて。興味なんて、どこにもなかった。 けれど―― 圧倒的な才能を持つ同級生・姫木文との出会いが、 私の世界を変えていった。 最悪の出会いから、衝突、焦燥、そして静かな共鳴へ。 すれ違っていたふたりの矢は、やがて同じ的を見つめはじめる。 これは、悔しさを知ったすべての人へ放たれる、 ”まっすぐな矢”の物語。 「ある晴れた芝露の如く」