あらすじ
「D列15番……って、壁じゃねーか!」
不運な男・袋池テツオは、静かにイベントを観劇しようと会場を訪れたはずだった。しかし、運営のミスによる座席消失、ダブルブッキングと、入場早々トラブルに見舞われる。
ようやく席に辿り着いたテツオを待っていたのは、なんと「第3回・全日本慌てんぼうグランプリ」のステージからの指名だった。身に覚えのない“推薦枠”として勝手にエントリーされ、あろうことか家族が投稿した「実の妹をナンパした」という黒歴史を全国に晒される羽目に。
怒り狂ってステージに乱入したテツオだったが、そのあまりに「天然」で「破壊的」な慌てっぷりは、プロの出場者たちをも戦慄させる。本人の意思とは裏腹に、運命は彼を「慌てんぼうの頂点」へと押し流していく。