あらすじ
千年前、流行り病で死にゆく聖女エリスを救うため、
カイルは禁忌の術式「永遠の命」を発動した。
だがそれは再生ではなく、腐敗した肉体に魂を縫い付ける呪いだった。
心臓は動かず、声も出せず、身体は腐り続ける。
それでもエリスの意識だけは、千年もの間、鋭敏なまま閉じ込められていた。
愛した男の手で、腐敗を止めるための薬を塗られ、
崩れゆく自分の身体を見せつけられ、
終わらない痛みと絶望を味わい続ける地獄。
そしてカイルもまた、彼女を“生かす”ためだけに自らを壊し続けていた。
世界が滅び、人類が消えた後も、
二人だけの密室劇は終わらない。
――その扉が、千年ぶりに開くまでは。
人類終焉のために造られたアンドロイドが現れたとき、
カイルとエリスの千年の愛と呪いは、ついに“結末”を迎える。