あらすじ
企業再生を専門とするコンサルタントとして働いていた九条は、最後の案件で正しい手を打ち続けたまま、政治に敗北した。
転生先は中世風の王国。財務卿の娘、レイナ・アシュフォードとして生まれ直した彼女が見たのは、前世とまったく同じ構造だった。
貴族は領地を守るために関所を増やす。商人は利益を守るために現状にしがみつく。王は今日の安定を明日より優先する。誰も間違っていない。しかしその全員の正しい判断が積み重なって、国は静かに腐っていく。
レイナだけが、その終わりを見えていた。
改革を訴えても政治に潰される。正論は採用されない。そして彼女は悪役令嬢として断罪され、追放される。
しかしそれは、終わりではなかった。
亡命先の海洋国家で、レイナは初めて「実行できる立場」を手に入れる。前世でも今世でも政治に負け続けた女が、今度こそ国家ごと設計し直す物語。