あらすじ
19世紀末、花の都パリ。
一流画廊の支店長としてエリート街道をひた走る青年テオドルス(通称テオ)には、人生最大の悩みの種があった。それは、定職にも就かず「私は偉大な画家になる!」と豪語するポンコツの兄、フィンセント・ファン・ゴッホの存在である。
ある日、極彩色の絵の具と強烈な玉ねぎの匂いを纏った兄が、テオの優雅なアパートに転がり込んでくる。高級絨毯に絵の具をぶちまけ、浮浪者を家に連れ込み、テオの給料を「至高の黄色(クローム・イエロー)」のために一瞬で溶かすフィンセント。テオの胃の粘膜と精神状態は、早くも崩壊の危機に瀕していた。
「もう絶対に小銭すら渡さない!」と激怒し、絶縁を誓うテオだったが、兄がキャンバスに叩きつける規格外の「生命の光」を見るたび、画商としての本能、そして弟としての情が彼を見捨てることを許さないのだった。
次々と現れる曲者揃いの若き画家たちや、計算高くて鼻持ちならない天才画家ポール・ゴーギャンを巻き込みながら、芸術の都パリ、そして強烈な太陽が降り注ぐ南仏アルルを舞台に、美術史をひっくり返す兄弟の「超・迷惑な共同生活」が幕を開ける!
果たして、狂気に魅入られた兄は究極の「光」を掴むことができるのか? そして、不憫なパトロン弟・テオの胃袋は最後まで持ち堪えることができるのか……!?
笑いと涙、そして絵の具と請求書が乱舞する、超・生活密着型アートコメディ!