あらすじ
『放送電波騒霊対策報奨金制度』。
このごろ街に流行るもの、放送・電磁波・ポルターガイスト。
現代社会にあふれる放送やら配信やらが世界中の電脳空間に干渉しては暴発し、今や怪奇現象は引きも切らない。なんでも、リスナーの昂った感情が集まり影響してどうだとか何とか。
だからそういうのを一件でも解決したら報奨金が支払われるし、ネットで騒がれたりする、らしい。
まぁ一般人には何の関係ないけど、って私もそう“思ってた”。
春。私こと浦賀カオルは高校を卒業したての19歳。三ヶ月後に企業所属Vtuberとしてデビューが決まっている。
……が、ここで問題が一つ。
私が運営事務所から念願の配信用アバター『祓戸シシィ』を受け取った日、そのアバターは起動数分後に自分から喋り出したってワケだ。
作り直してもらおうにも様々な事情からアバターはリテイク不可、てかこの問題を表に出すのも社内各所を停止させて多くの関係者のクビを消し飛ばしてしまうので今さら延期・デビュー中止も不可。
けっきょく準備期間三ヶ月は変わらず、デビュー後も「リューナ」と名付けたコイツとコンビを組んで二人羽織で配信することになってしまった!
ポルターガイスト被害が吹き荒れ、電脳世界にも怪しい被害が出始める今日この頃、私たちは研修期間を乗り越えて無事デビュー……ってかそもそもちゃんと配信できるようになるのか⁉︎