あらすじ
「魔法」とは世界からの前借り(信用取引)であり、「奇跡」とは高金利の負債である。
栄華を極める王都リュミエール。そこでは勇者と聖女が魔王を倒し、無限の繁栄が約束されているように見えた。
だが、その輝かしい帳簿の裏側には、膨大な「未払いの負債」が隠蔽されていた。
かつて「冷徹すぎる」として勇者パーティを追放された参謀リアンは、名をシルス・ヴァレリウスと変え、再び表舞台に現れる。
彼の武器は剣でも魔法でもない。「黒曜石の石版」と「万年筆」。
そして、世界の嘘(バグ)を見抜く左目。
「君たちの繁栄は、弱者へツケを回した粉飾決算だ。――今すぐ破産(デフォルト)してもらおう」
世界を「会計」と「論理」で斬り伏せる、ハードボイルド・監査ファンタジー。
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完結まで執筆済み