あらすじ
銀河の片隅、1万4千光年の円状の宙域には、800程の地球(アース)と呼ばれる人の住む星が「連合」と「連盟」と呼ばれる2つの勢力に分かれ、争いを続けている。
地球(アース)187の遠征艦隊所属の駆逐艦7767号艦の砲撃手、ランドルフ中尉は、1年ほど前に発見され、連合側に組み込まれたばかりの星、地球(アース)853のセントバリ王国の王都サン・ティエンヌ側の宇宙港の街に赴任。そこで彼は度重なる上官からのパワハラでやけになった挙句、王都中心に存在する「沼」と呼ばれる非合法な街にある奴隷市場に、足を踏み入れてしまう。そこで、彼は銀色の髪を持ち、透き通るような白い肌の不思議な女性、イーリスと出会う。
彼女を「買った」ランドルフは、守護の呪(まじな)いを授かる。単なる気休めの儀式としか考えていなかった彼の身には、次々と不思議な出来事が起こる。
なんの前触れもなく発動する「精霊」に身体を乗っ取られて、上司を殴り、敵艦を砲撃で葬り、街中で銃を放ち……めちゃくちゃな精霊に振り回される日々を、それをもたらした呪術師イーリスと共に歩む、日常の物語。