あらすじ
十五歳で授かる「職(ジョブ)」が、人生のすべてを決める世界。
冒険者を夢見ていた少年アルトが授かったのは、
戦闘能力も魔力も持たない最弱職《記録者》だった。
「戦えない職に価値はない」
そう言われ、パーティから追放され、居場所を失ったアルト。
それでも彼は、戦場で“ただ記録すること”をやめなかった。
剣の動き、魔法の詠唱、仲間の失敗と成功。
世界で起きるすべてを、正確に書き留め続けた結果――
なぜか彼のそばにいる冒険者たちは、次々と勝ち始める。
アルト自身は戦わない。
強くもならない。
だが、彼が関わると「結果だけが再現」されていく。
最弱職なのに、手放されない。
便利すぎて、危険すぎる存在として。
これは、
戦えない少年が“世界のルールそのもの”に目をつけられていく
静かで歪な成り上がり譚。