あらすじ
公爵家次男との婚約を控えた伯爵令嬢グロリア。
しかしその中身は、現代日本で生きていた一人の男だった。
魔法が契約と法によって管理される世界で、
彼女が持つのは「魔法ではない手品」――ただの技術。
だが、その“嘘をつかない不思議”は、
貴族社会の歪みと、隠されてきた悪意を静かに暴いていく。
婚約の席で起きた王家の象徴の紛失事件。
疑いを向けられたグロリアは、
守られる立場を捨て、自ら裁きの場に立つことを選ぶ。
信じるとは何か。
契約とは、正義か、暴力か。
これは、
誰かを断罪する物語ではない。
一人の少女が、
愛する人と国を守るために、
“信じる”という行為だけを武器に立ち上がる物語である。