あらすじ
気がつけば薄暗い培養室。持ち得るのはその身に宿した能力で奪った産みの親の記憶のみで、他には何もない。
目的も存在意義も、感情すら持たない人形はふと思う。
とりあえず、外へ出れば何か見つかるか。
以下、各章のあらすじ
※ネタバレを含むためご注意ください。
☆
培養機という檻から出された女性型の魔造人形は、本能からその身に宿る異能を行使し――それが全ての始まりだった。
感情を持たない人形は、非力な人族に擬態しながら他人の能力や記憶を次々と簒奪していく。
一方、魔物の跋扈する“森”からは、蜥蜴人の出現と襲撃が相次いでいて――。
「じゃあお姉さん、僕の実力を見てほしいっす!」
感情を持たぬ最終番の人形が“森”へ降り立つ【第一章】
☆☆
“森”での蜥蜴人掃討から一週間、ファウスティナからの勧めもあって“門”の聳え構える迷宮都市を目指すこととなったクシー一行。
その途中、新たに獲得した器官により子を生み出すことに成功する。
だが、クシーの面影を色濃く写した少女は、オリジナルにはない“感情”を得ており――。
「――おかーさん……?」
善心の芽生える新たな人形と“門”を巡る【第二章】