あらすじ
魔法の世界では魔力ゼロ。
剣が支配する世界では、病弱で立つこともできない。
ある時は生まれた瞬間に落雷に打たれ、
ある時は“存在そのものが呪い”とされ、人々に疎まれた。
理由もわからないまま、幾百もの異世界で「理不尽な死」を繰り返してきた青年。
死の瞬間に、彼はすべての記憶を思い出す。
そして真っ白な虚無の中で、絶望を反芻し続けてきた。
――終わりのない輪廻。
――逃げ場のない運命。
だが、n回目の産声を上げたその時。
世界そのものが、軋んだ。
【警告:因果律が限界値を突破】
【累積した“世界の悪意”を、個体識別名《俺》の固有能力として再定義します】
……初めて、世界が自分に怯えた。
今度の転生は、これまでと決定的に違う。
拒絶されたまま、俺は――世界を拒む側になる。