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ある朝目覚めると見たことのない金髪美人が目の前にいた。 周りを見渡すと“ゲームによく似た非現実の世界”ということだけは本能的に理解できた。 “ここは現実世界じゃない”“少なくとも自分が生きていた世界ではない”ことだけは確信している。 たいしてやりこんだゲームでもないのに、なぜここに? なぜか冷静でいられる自分、状況にも疑問を感じながらも、周囲の人間には辻褄の合う話を口が勝手に喋ってしまう。 そして“彼”は最大の疑問に頭を悩ませる。 ―俺は本当は誰なんだ?― ―元の世界とはどこなんだ?― ―本当の名前も顔も年齢も思い出せない―
守ると誓った相手が、倒さなければならない“神”になったとしたら――? かつては仲間だった。 ユウイとウィンターは、共に鍛え、紅茶を飲みながら笑い合い、王国の平和を夢見ていた。 だが、その日常は突然崩れ去る。ウィンターが王国を裏切り、そして“それ”へと至ったからだ――死者の生命力を操る、血の魔へと。 崩壊寸前のアルキヤ王国。 人類最後の希望として、ユウイは立ち上がる。 命そのものから生まれる神聖な力を手に、彼女はウィンターとの最終決戦に挑む。 だが、彼を倒すということは、ただ力で打ち勝つことではない。 かつて“親友”と呼んだ少年の、歪んだ思想そのものを否定することを意味していた。 血の雨が空から降り注ぎ、世界が崩壊へと傾く中―― ユウイは、あの日、静かなバルコニーで彼が投げかけた問いに向き合う。 「善とは何か。悪とは何か。」 その答えは――すべてを失う代償になるかもしれない。