あらすじ
世界樹の儀式の夜——
王子エルシオンの“光”は突然消え、
彼は深い眠りから目覚めなくなった。
その瞬間、森の最奥で
ひとりの小さな“光の精霊”が生まれる。
名はセレスティア。
言葉も知らない彼女は、
胸に宿る“光の震え”だけを頼りに歩き始めた。
そこで出会うのは——
寡黙な騎士見習いガイル、
知識豊かな魔導士見習いフィン、
明るい獣人の吟遊詩人ミロ。
三人は迷いながらも彼女を守り、
光の正体を探る旅へと出る。
胸の光は、ときに道を示し、
ときに揺らぎ、
ときに三人の心まで揺らしてしまう。
守られるだけの存在だったセレスティアは、
村で、街で、世界樹の根で、
少しずつ“自分の光”を知っていく。
そして——
眠り続ける王子の夢の中で
ずっと呼ばれていた「光の君」が誰なのか、
旅の終わりに明かされる。
これは、
“失われた光”と“生まれた光”が出会う物語。
夢で結ばれた精霊の少女と、
眠りの王子の導かれた縁。
旅の仲間たちは“途中の灯り”。
そして、最後の一歩は——
彼女自身が選ぶ。
光が揺れるたび、物語が動き出す。
優しくて、あたたかくて、
胸を締めつけるファンタジー。