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『昭和91年(西暦2016年)東京に、空から侵略者が降りてきた。日本政府は高校生の少年少女達からなる対抗組織を秘密裏に立ち上げ、それを迎撃する』――そんな近未来を舞台にした刀と銃器のおっさん向けVRMMOアクションゲーム“Seven=Torment Online”通称“STO”、ある日の大型イベントを境にこのゲームが現実化した。 情報分析と作戦指揮でチームを導く後方支援職“オペレーター”である島津も例外ではなく、彼、いや今は彼女の所属するチームもまた戦場と化した東京を駆け抜ける。 これは、パラレルワールドの昭和東京を舞台に、ハードボイルドなネカマやスタイリッシュなネナベやその他おっさんおばさん達が繰り広げる、戦いの記録である。 ※2016/1/14:無事完結しました。 ※第1回モーニングスター大賞、一次選考通過しました。応援ありがとうございました。 ※この小説の著作権は著者・TAM-TAMに帰属します。無断での転載・翻訳は禁止させて頂きます。
非正規従業員の田中治(47歳)は、現実での冴えない容姿と不器用さゆえ、SNS・Xで詩的な女性**「ユメコ・スイミン」(ネカマ)を演じ、孤独を癒やしていた。 彼が惹かれたのは、美しいキャリアウーマン・綾子(45歳)が演じる、頼れる男性「ミスター・ロンリー」**(ネナベ)。互いの「言葉」だけに惹かれ合った二人は、性別を明かし、対面を決意する。 待ち合わせ場所は、バブルの残滓が残る寂れたゲーセン跡地。 約束の場所に現れたのは、息をのむほど美しい綾子と、猫背でくたびれた田中。 田中は美貌に、綾子は疲弊した背中に、「乗り越えられない現実の壁」を見る。 容姿への劣等感と、相手の純粋な愛を壊すことへの恐怖。二人は互いを「約束の相手」と認識することなく、すれ違うことを選ぶ。 これは、美しさも性別も超えた、「言葉」がすべてだった世代に捧ぐ、現代の切ない純愛短編小説。二人の愛は、Xの中で永遠に純粋なまま生き続ける。