あらすじ
「それは罰ではない。――治療だ」
王太子レオンハルトのその言葉で、
公爵令嬢アリアは断罪された悪役令嬢となった。
罪状はただ一つ。
誰かを深く愛してしまったこと。
この世界では、
嫉妬も独占欲も、恋さえも――
「社会を乱す病」として治療される。
治療院で感情を削られ、
“正しく、優しい令嬢”へと変えられていくアリア。
周囲は安堵し、
世界は平穏を取り戻したように見えた。
けれど彼女は、知ってしまう。
治療された悪役令嬢たちは、
名前を消され、
恋を消され、
存在そのものを消されてきたことを。
これは、
恋を病と呼ぶ世界で、
それでも「愛」を選ぼうとした
一人の悪役令嬢の物語。