あらすじ
師匠を置いて逃げた夜、ステラシアは死にかけていた。
魔獣に蹂躙された森の中、血に濡れた体でなお――生きたいと叫ぶ。
「わたしは死にたくない! 生きたい……!」
その執念に応えたのは、星のような男。
ポーラリア星王国第一王子アルトラシオン。
だが彼は、彼女を救った直後にこう告げる。
「苦しいなら、俺が楽にしてやるが」
命を握られたまま、それでもステラシアは願う。
生きたい、と。
その一言に、王子は手を止めた。
――そして後日。
師匠を探すため城を出ようとするステラシアに差し出されたのは、ひとつの契約。
期間は一年。
報酬は、行方不明の師匠の捜索。
条件は――王子であるアルトラシオンを満足させること。
満たせなければ、契約は無期限延長。
さらにその「側仕え」には、夜会のパートナーとして隣に立つことまで含まれていて――?
倫理観の歪んだ王子と、生きることにしがみつく少女。
星の力と過去を隠したまま、ふたりの奇妙な契約関係が始まる。