あらすじ
患者さんが亡くなったとき、真っ先に頭に浮かぶのは「一床空いたな」というベッドコントロールの計算。
そんな自分を「冷たくなった」と責めている夜勤ナースは、きっと少なくないと思います。
この短編は、急性期病棟で働く看護師が、
「人の死より先にベッドのことを考えてしまう自分」と向き合う一晩の話です。
誰かが亡くなっても病棟は止まらない。
ベッドは空き、また別の誰かが運ばれてくる。
その現実の中で、それでも看護師としてここに立ち続けることに、少しだけ肯定を足したくて書きました。
同じような夜勤の感覚を持っている人が、
「自分だけじゃなかったんだ」と、ほんの少しでも楽になれますように。