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空襲の火の粉が舞う冬の終わり、孤児のリリカは光を失った地下壕で「太陽は死んだ」と絶望に震えていた。 薄汚れたコートの男・安藤は、劇場の廃材で壁一面に巨大なひまわりを描き、最後のアンパンをその中心に埋め込む。 それは、飢えと恐怖に支配された大人たちの嘲笑を背に、子供たちの心へ「春」を密輸するための、命がけの祈りだった。
風見(かざみ)の町にある小さな郵便局。そこでは郵便魔法を扱う猫のルカが働いている。 ある朝、ウサギの青年リオが「届かないかもしれない」と後悔を滲ませ、かつて町に住んでいた幼馴染のミミへの手紙を投函する。ミミは夢を叶えるために急に町を去ってしまい、引越し先は誰も知らなかった。