あらすじ
王都の路地裏にある小さな花屋『ひだまり亭』。
没落貴族の令嬢ながら店主として奮闘するルチアには、最近悩みがあった。
それは、王都中の人々が恐れる「氷の侯爵」エリオット・アークライトが、なぜか毎日店にやって来ること。
眉間に深いシワを刻み、無言で花を睨みつけ、そして一輪だけ買って帰る。
「もしかして、地上げの偵察……?」
怯えるルチアだったが、実は彼はただ、言葉足らずで不器用なだけだった!?
「この花は……悪くない」
「(キャー! 怒ってる!?)」
花屋の店主と、心優しいけれど強面な侯爵様。
勘違いから始まった二人の関係は、花と言葉を交わすうちに、少しずつ温かいものへと変わっていく。
やがて訪れる街の危機、嵐の中で守り抜く青い花。
これは、不器用な二人がゆっくりと「信頼」という名の恋を育てる、優しいお仕事ラブストーリー。