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「ブルガリア人殺し」そう称される皇帝に仕えるプライポシトス――皇帝の代弁者。 高位でありながらも宦官でもある彼は、策謀が飛び交う宮廷内で上手く立ち回り、官僚達を御さなくてはならない。 数少ない信頼できる友人と共に、宮廷を守れ。
帝国が滅びると、人々は言っていた。 財庫は空に近く、貴族は争い、オスマンは国境の向こうで牙を研いでいた。 私は官僚だった。 剣も取らず、機械も作らず、ただ帳簿と勅令を扱う男だ。 だからこそ、滅びがどれほど現実的な数字で迫っているかを、誰よりも理解していた。 それでも、帝国はまだ終わっていなかった。 港は動き、職人は残り、皇帝は決断できた。 地下工事の報告書に紛れていた、奇妙な記述―― 青銅の筒と、歯車と、古い設計図。 これは、滅亡寸前と呼ばれた帝国が、 なぜ滅びなかったのかを記した、官僚達の回想録である。