あらすじ
【作者より】
『仮面ライダー555』という作品を心から愛する一ファンとして、あの物語の「その後」を自分なりに真剣に、そして敬意を込めて執筆いたしました。
オリジナルの出演者の方々の面影や、作品が持つ独特の空気感を大切にしながら、乾巧たちの新たな戦いを描いています。ファンの皆様にも、当時の熱量を思い出していただけるような物語を目指しました。ぜひ最後までお付き合いください。
「夢を持つっていうのは、時として呪いと同じだ」
かつて世界を救った救世主、仮面ライダーファイズ――乾巧が姿を消して数年。オルフェノクという「進化の袋小路」に陥った種族は、静かに、だが確実に絶滅への坂を下っていた。
かつて音楽の道を絶たれ、怪物として生きることを選んだ男・海堂直也は、今もなお「人間」として死ぬことを願い、壊れかけた世界を彷徨っている。
スマートブレインの残党による非道な実験、死んだはずの「草加雅人」の影を纏った機械の騎士、そして行き場を失った新しい世代の怪物たち。
これは、英雄になれなかった男が、友から託された「誰かの夢」を守るために、自らの命を燃やし尽くすまでの、不器用で、熱い、最期の旋律。
――俺はまだ、生きてるぜ。