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東京湾の霧とネオンに包まれた近未来。 匿名投票サイト《THE WISH》が、国を動かしていた。 毎月一度、サイト上で行われる「投票」によって、 国民は“誰の、何を盗むか”を選ぶ。 政治家の不正資産。大企業の秘密データ。時には、大罪人の命までも。 投票の結果は“国民の総意”として認定され、 その“願い”を実行するのが、 一人の怪盗 《ファントム・ラット》 そして彼の背後には、このサイトの創設者にして唯一の協力者、 正体不明のハッカー《WISH》がいた。 機械のように冷たい声で導くその存在は、AIか人間か、誰にも分からない。 「誰かの願いが、誰かの罰になる世界」で、 ラットは今宵も“正義”を盗みに行く。 だが次第に明らかになる《THE WISH》の真の目的、 そしてWISHの正体――。 二人が信じてきた“正義”は、やがて世界そのものを揺るがす。
元・国家最強の諜報員、灰島平太。 すべてを終え、「普通の生活」を手に入れた——はずだった。 少女ユキは学校へ通い始め、少しずつ日常を取り戻していく。 喫茶店で働く穏やかな日々。これでようやく平穏が続く、と思われたが—— 一枚の名画をきっかけに、事態は動き出す。 美術品を巡る裏社会のシンジケート、 そして英国諜報機関MI6のエージェント、セレスティーナ・ヴィレッリ。 「ただの『美術品』だと思っているの?」 再び巻き込まれる、国家規模の事件。 平穏を望む元最強スパイの“新たな日常”は、今度は国境を越えていく——