あらすじ
「俺が全てを背負わなければならない」
『仮面一族』の長男・大吾は、両親を鬼に奪われたトラウマから、弟妹を守るために「重圧の仮面」を被り続けていた。最悪の未来に絶望する次男・健堂、他人の目に縛られた末っ子・ジェイド――兄弟たちもまた、「思い込み」と「嘘」の仮面に心を濁らせていた。
そんな兄妹たちの前に、世界を支配しようとするジェノが立ちはだかる。
「俺に力を与えているのは貴様ら人間の方だよ!」
人間が抱く「過信、恐怖、不安」こそが、鬼を強くする最大の糧だった。自身の内なる声に「一人で背負い込むのは仏の仕事だ」と真理を突きつけられた大吾は、ついに重圧の仮面を脱ぎ捨てる。
鬼に堕ちた少年・ジェイルの奥底に「兄に会いたい」という純粋な願いを見出した時、家族は己を縛るすべての仮面を叩き割り、誰も犠牲にならない新しい世界を切り拓く――。
これは、自らに呪いをかけたすべての人へ贈る、魂の解放の物語。
「不要な仮面があるなら、脱いでもかまわない」