あらすじ
新卒初日。
自動ドアが鳴いて、夢見た社会人生活に足を踏み入れた……はずだった。
ところが出迎えたのは、歯の白すぎる班長と、社歌に“残業は愛だ”と歌う謎の集団。
気付けば僕は、会議で“次の会議”の予定を決めさせられ、
発言しただけで「じゃあ責任者な!」と笑顔で任命され、
定時で帰されてからが本番の地獄に叩き込まれていた。
班長は笑顔でパワハラし、
先輩は関数が踊る世界の住人で、
社長は会社の金を夜の街で溶かして倒産を宣言する。
——どうかしてる。
でも、ツッコんでないと呼吸が止まる。
そんな会社だった。
そして気づいたら僕も、
「辞めたい」と言って拍手されるくらいには真っ黒に染まっていて、
次のブラック企業へ向かう仲間に肩を叩かれていた。
これは、朱に交われば真っ黒になるまでの、僕のブラックエンド物語。
笑ってる場合じゃないのに、笑うしかない。