あらすじ
――1985年、あの暑い夏。
教室に響く「アチョー!」の奇声とともに、青春が動き出した。
ジークンドーに心酔し、短ランとボンタンを身にまとう異端の中学生・池田、通称“池さん”。
その奇抜さに呆れながらも、誰もがどこか惹かれていた。
一見ヤバいけど、どこか憧れる。そんな“危ういカッコよさ”を持った男だった。
ファミコンのゲームをきっかけに、語り手の「俺」は池さんと友達になる。
毎日のように遊び、笑い、バカな話をして――あの夏は、ずっと続くと思っていた。
しかし、ある日のゲーセン。
不良に絡まれた俺は、救世主として池さんを呼びに走る。
ジークンドー無敵伝説、ここに炸裂――するはずだった。
友情、憧れ、裏切り(?)、そして腹痛。
あの時代の“バカみたいにまっすぐだった夏”を、笑いと少しの切なさで描く青春回想録。